ラブホテルに入ったあと、お互いに持ち出してきた荷物の確認が始まりました。
服持ってきた?薬は何日分持ってきた?パソコン持ってきた?
そう言いながら、お互いの持ち出してきた現金を見せ合い、
『これなら、なんとかなる・・・かなぁ。。』
と思いながら、翌朝の出発に備えたのでした。
翌朝。早朝にラブホテルを逃げるように二人であとにし。
駅へ向かい。
とりあえず、西の海の見える街へ向かう特急に乗り。
終点の街へ着いたのでした。それが今住む『この地』です。
ぼんやりとした土地勘の主たるものは、『駅前にあった数軒のビジネスホテル』とその駅前から島へ向かうバス・鉄道の支線だけでした。
前夜のラブホテルで、持ち出してきたパソコンへ向かい、駅前のビジネスホテルに2泊の予約は入れてありました。
問題はここからでした。
妻からは『ホテル泊まれるの、2泊だよね。そのあとどうするの?』と。
とりあえず1泊してから考えよう・・・というしかなかったです。
ビジネスホテル2日目朝。
とりあえず不動産屋へ行こう、と妻を誘い、向かった先が『レオ〇レス』。
『大丈夫なの?すぐに住めるの?』と心配する妻をよそに、私は店頭に貼られた賃貸物件の掲示を眺め、『ここなら住める!』と確信したのでした。
※この確信はどこから来たのか、今でも私には分かりません。
レオ〇レスの事務所には静然と小さな横長カウンターがあり、事務机に座っていたスタッフらしき人に声をかけたのでした。
あの、保証人いないんですが・・・
『大丈夫ですよ。』
できれば、家賃安めで、家具家電付きとかの物件・・・ないですよね。
『ありますよ。』
明日からとか、住めませんよね・・・
『今日、内見して納得していただければ、住めますよ。』
た、助かったぁ!と思える暇もなく。妻と一緒に内見に行ったのでした。
ワンルームだけど、結構天井高いね。と妻。
あ、テレビも冷蔵庫も洗濯機も電子レンジもあるー!
お風呂は浴室乾燥付きだって!すごいね!
ここだと、とりあえず住める!と二人で決め、レオ〇レスの事務所で諸手続きを済ませ、その日はビジネスホテルへ戻ったのでした。
そして、辛うじて『仮の住居』を手にした私たちは、次の日の朝、ビジネスホテルからレオ〇レスの事務所へ向かい、仮の住居へと案内されたのでした。
妻との馴れ初めー④布団が無いっ! へ続く。