時のすぎゆくままに

俗称:障がい者夫婦。上手くやれるわけないと否定された世の中を、なんとか、かんとか生きています。

妻との馴れ初めー③

ラブホテルに入ったあと、お互いに持ち出してきた荷物の確認が始まりました。

服持ってきた?薬は何日分持ってきた?パソコン持ってきた?

そう言いながら、お互いの持ち出してきた現金を見せ合い、

『これなら、なんとかなる・・・かなぁ。。』

と思いながら、翌朝の出発に備えたのでした。

 

翌朝。早朝にラブホテルを逃げるように二人であとにし。

駅へ向かい。

とりあえず、西の海の見える街へ向かう特急に乗り。

終点の街へ着いたのでした。それが今住む『この地』です。

 

ぼんやりとした土地勘の主たるものは、『駅前にあった数軒のビジネスホテル』とその駅前から島へ向かうバス・鉄道の支線だけでした。

 

前夜のラブホテルで、持ち出してきたパソコンへ向かい、駅前のビジネスホテルに2泊の予約は入れてありました。

 

問題はここからでした。

 

妻からは『ホテル泊まれるの、2泊だよね。そのあとどうするの?』と。

 

とりあえず1泊してから考えよう・・・というしかなかったです。

 

ビジネスホテル2日目朝。

 

とりあえず不動産屋へ行こう、と妻を誘い、向かった先が『レオ〇レス』。

 

『大丈夫なの?すぐに住めるの?』と心配する妻をよそに、私は店頭に貼られた賃貸物件の掲示を眺め、『ここなら住める!』と確信したのでした。

 

※この確信はどこから来たのか、今でも私には分かりません。

 

レオ〇レスの事務所には静然と小さな横長カウンターがあり、事務机に座っていたスタッフらしき人に声をかけたのでした。

 

あの、保証人いないんですが・・・

『大丈夫ですよ。』

できれば、家賃安めで、家具家電付きとかの物件・・・ないですよね。

『ありますよ。』

明日からとか、住めませんよね・・・

『今日、内見して納得していただければ、住めますよ。』

 

た、助かったぁ!と思える暇もなく。妻と一緒に内見に行ったのでした。

 

ワンルームだけど、結構天井高いね。と妻。

あ、テレビも冷蔵庫も洗濯機も電子レンジもあるー!

お風呂は浴室乾燥付きだって!すごいね!

 

ここだと、とりあえず住める!と二人で決め、レオ〇レスの事務所で諸手続きを済ませ、その日はビジネスホテルへ戻ったのでした。

そして、辛うじて『仮の住居』を手にした私たちは、次の日の朝、ビジネスホテルからレオ〇レスの事務所へ向かい、仮の住居へと案内されたのでした。

 

妻との馴れ初めー④布団が無いっ! へ続く。