時のすぎゆくままに

俗称:障がい者夫婦。上手くやれるわけないと否定された世の中を、なんとか、かんとか生きています。

久々の台所

今日は妻に代わって、台所。

一流とまでは、いかないですが。苦笑

 

飲食業経験ありの私にとっては、難なく。

 

青年期。

異業種からの転職組として迎えてもらった飲食店。

最初は『皿洗い組』。

 

『なにやってんだ!料理できてんのに、皿回ってねぇぞぉ!』

よく怒鳴られた。昼食時には必ず足りなくなる皿。

食器洗浄機なんか使ってんじゃねぇ!手洗いの方が速いだろがぁ!』

なんてね。苦笑

 

賄いはいつも午後3時。

好きなものを頼んでよかった。

時期は出店ラッシュとファミレスの拡大期。

駅前の空き物件なんぞは、すぐに埋まった。

そして、なんでもワンコイン。つまり¥500以内。

 

いつも競争だった。

同期入社でも、半年で主任。遅い者は皿洗いのまま。

そこに、客単価・店舗別売上・原価率、翌月の売り上げ見通し。

6時出勤。日付跨ぎの退勤なんて当たり前。

 

家族や彼女に迷惑が掛からぬように、ビジネスホテル連泊なんてのもあった。

主任以上になれば副店長・店長。

ずるい店長は主任を本部会議に出した。苦笑

しかし、本部会議では『店の代表者』扱いであり、言い訳は許されなかった。

 

味で評価。客数で評価。原価率で評価。売り上げで評価。

前年比100%を切れば、夏・冬・決算賞与はナシ。

 

なにもかもが無茶苦茶だったけど楽しかったように思う。

鍋を温めている間にできること。気温で人間の味覚が変わること。

天候で客数やメニューの出数が変わること。

 

そんなことを考えながら鍋をふった。

今日のメニューはチャーハン&スープ。

 

昔おぼえた手際は衰えてなかった。

 

料理の鉄人』を一時期よく観た。

しかし、ちょっと違和感があった。

 

食を提供する者はエンターティナーでは

ない。