時のすぎゆくままに

俗称:障がい者夫婦。上手くやれるわけないと否定された世の中を、なんとか、かんとか生きています。

妻との馴れ初めー①

おはようございます。

今日は今年最後の『燃えるごみの収集日』でした。

ので、ごみ・・・出してきました。今年最後の『ひと袋』。

寒かったです。私に対しての、今年最後の『喝』みたいな。

 

10年前の夏。妻と初めて出会ったのは、障がい者施設(今でいう『グループホーム』みたいな)でした。

私の立ち位置は、障がい者施設の利用者でありながらも『スタッフ』という、非常に曖昧な存在でした。

なので、常に・・・というか、首から『ネームカード』をぶら下げてたんですね。

障がい者施設では毎日『夕食の給食』なるものがありまして。

毎日夕方6時に施設内に設けられた『食堂』に集合して『いたーだきますっ。』の大合唱で始まる、ある意味『素敵な場所』。

そこで、妻をみたのが、最初でした。

 

その日の夕食後。私は食堂で洗い物を済ませ、スタッフルームへ駆け込み、他のスタッフへこう尋ねたのでした。

 

今日入って来たひとさぁ・・・名前・・・なんだっけ?

『あー、〇〇さんね。』

〇〇さんは、家財道具とか家、どうしてんの?

『すぐそこのマンションに住んでるよ。』

『あー、〇〇さんは家財道具、何も持ってなかったなぁ。』

〇〇さんは、普段どうしてんの?

『一人だよ。一人で作業所(福祉作業所)に通ってるよ。』

んじゃあ、家電製品買うなら、伝えといてくんないかな。俺、手伝うからって。

『分かったー。』

 

その日の夜。妻から丁寧なメールが届きました。

 

『お世話になります。家電製品どこで買ったらいいか分からなくて。ご迷惑かと思いますが、よろしくお願いします。』

 

すぐに翌日。妻と申し合わせた場所で合流し、家電製品を買い求めに行ったのでした。

買ったのは、電子レンジ・電気ケトル・掃除機だったかなぁ。。

一度の買い物では済まず、二人で家電量販店へ2往復したのでありました。

 

重かったなぁ・・・電子レンジ(苦笑)

 

妻の『持ちましょうか?』の言葉に『いいよ。俺、持つから。』と言葉を吐き捨て、妻が住む部屋へたどり着いたのは、家電量販店をあとにした1時間後だったかな。。。

 

今思い出せば、妻に対してのその言葉は、かなり不愛想だったと思います。

 

私は、その障がい者施設の利用者となる前。すべてのことを投げ捨てた『一人』でした。

 

妻との馴れ初めー②へ続く。