時のすぎゆくままに

俗称:障がい者夫婦。上手くやれるわけないと否定された世の中を、なんとか、かんとか生きています。

目の前の現実 2023/10/12

仕事終えて、背中の痛みに耐えられず、横になっていた私。

どうしても起き上がれず、妻に「薬だけ貰ってきて。」と頼み、妻を病院へ送り出した。

しかし。

夕方になっても、妻が帰ってこない。

妻のGPSの位置は「病院の中」。

それが薬局に移動した。までは、よかった。

そこから1時間ほど動いてない。

 

おかしいなぁ。

 

知らない電話番号から着信が1件。

なんとか片手を伸ばして、スマホを見たけど、出る気なし。

そのあとに、同じ電話番号から2回も3回も着信があったのでスマホに出た。

 

「もしもし。〇〇さんのご主人さんでお間違いないでしょうか?」

 

は、はい。そうですが、。

 

「あのぉ、奥様が不調を訴えられたので、救急車で・・・。」

 

声に聞き覚えがあった。

 

あの、〇〇〇薬局さん・・です、よね?

 

「そうです。それで、今、救急車が薬局の前にいて、その中に奥様が・・・」

 

ありゃ。。薬局の周りは今、一方通行だわ・、ぁ。。

 

判りました。搬送先の病院を教えて頂くよう、救急隊の方にお伝えください。

 

数分後に、またスマホが鳴った。

 

「〇〇さんのご主人ですか?こちら〇〇消防局〇〇分駐です。

 奥さんの搬送先ですが、今、受け入れ情報確認中で、〇〇病院か〇〇〇病院に

 なると思います。」

 

判りました。確定したら追報でお願いします。

 

「判りました。」

 

バイクに跨ったら、スマホが鳴った。

 

「〇〇消防局〇〇分駐ですが。奥さんの搬送先は〇〇〇病院になりました。

 ご主人さんは、すぐ来られますか?」

 

県道が混んでるので、おそらく30分後くらいまでには、なんとか着くと思います。。

 

時刻は、陽が沈むか、沈まないか。

案の定、県道はバス・トラック、普通車で溢れかえっていた。

 

裏(道)が速いな。

 

救急隊に知らせた時間の5分くらい前に、妻の搬送先の病院に到着。

 

それから30分。いや1時間くらい待ったと思う。

 

「〇〇の夫ですが。」と救急の受付に告げたら、妻は検査中とのこと。

 

しばらくして、呼ばれた。

「〇〇さんのご主人様は、救急処置室〇番までお越しください。」

 

そこは、私が夏に倒れて、行った部屋。

救急処置室の奥は、まさに要塞。

ノートパソコンに医療計測器、点滴の支柱やストレッチャーが並んだ場所。

看護師さんや医師が右往左往して、さらに奥からは、、

「〇〇〇さん、聞こえますかぁ?聞こえたたら、この指握ってくださーい!」

「いつから具合悪いんですかぁ?さっきから?朝から?お昼から?」

さらに声の主が判らない、小声。

 

すみません。お世話になります。〇〇の夫です。

「今、奥さんね。点滴打ってますので。検査結果は暫くお待ちください。」

 

大丈夫?

 

ストレッチャーに横たわった妻に反応がなかった。

 

大丈夫だったら、指握って?

と私の指を、妻の掌に当てた。

妻は私の指を軽く握った。

 

(よかった・・、)

 

そこで待つこと何分だったか。。

 

妻の点滴が残り半分くらいになったころ。

「あぁ、〇〇さんのご主人さん?奥さんねぇ、、骨折してるんですよ。」

 

え・?

 

「最近の形跡じゃないんですがね。その折れた一部が肺の近くにあって。

 少しですが水が溜まってるんですよ。お心当たりない?ですか?」

 

ありませんが。

 

詳しく聞いたら、妻の肋骨の一部が折れていて、その欠片が肺の近くにあるらしい。

 

あ。最近、湿布貼りを妻から頼まれますが。

 

「それぇ、いつからですか?それとぉ・・前です?背中です?」

 

背中だったり、腰だったり。。色々ですが。

 

「それが原因かもですねぇ・・いつからです?」

 

7月か8月・・定かじゃないです。が。

 

「室内でも屋内でもいいんですが、奥さんが倒れたりした心当たりは?」

 

ありません。

トイレで動けなくなったことがあるくらいで。。

 

「それもですかねぇ。。」

 

(一体、何を原因と思ってるの?苦笑)

 

「明日、病院に来られますか?」

 

はい。

 

「検査と痛みのお話しがありますので・・」

 

妻と二人で病院を出たら、タクシーが捕まらない。

病院内に戻って、専用電話でタクシーを呼んだら呼んだで

「我が家の場所が判らない」と。苦笑

そういうことだったので、妻の乗ったタクシーを、バイクの私が先導することに。

 

(なんだかなあ・・。。、、)

 

 

これが我が家の現実です。

妻の様子が、先月くらいから不穏。

 

1つの病(やまい)が、別の病を引っ張り出す。なんぞは、よくある話しです。

夫婦そろって。

 

まだまだ私たち夫婦には「コロナ禍体制」は続いています。

 

「最悪の事態に、備えねばならない。」は、いつものこと。です。

 

※声をかけながら、相手に指を握ってもらうのは、意識確認の方法の1つです。

うぃっす!!!