時のすぎゆくままに

俗称:障がい者夫婦。上手くやれるわけないと否定された世の中を、なんとか、かんとか生きています。

哀しきGoogleストリートビュー

前のブログを書いた後。

colors1971.hatenablog.com

これ、思い出しまして。

当時の同級生の名前が、2つ3つと、出てきまして。

 

あー、そういえば、ヤツは家業を継ぐだの、継がないだの、と文句言ってたなあ。と。

 

そこでぇぃっ!苦笑

♪た、し・か・・・引っ越してなければ・・・ここに住んでるはずだっ!

と思い、Googleストリートビューで、ヤツの住所を大まかに入力。

 

あ、ヤツは家業を継いだんだ・・・

ヤツのお父さんは生きていれば90歳を超えているはず。

建材屋の、ひとり息子でね。

でも昆虫好きでね。

 

お父さんがやってた店の名前を、そのまま継いでました。

 

「こいつは虫が好きでね。仲良くしてやってくれぃ。笑」

ヤツのお父さんはいつも、半袖シャツでね。

腕が真っ黒に日焼けしててね。

「ちょっと仕事してくらぁ。○○さんの家、雨戸が歪んじまったんだとぉー。。」

って声がしたら、その数秒後にはお父さんの姿は軽トラと一緒に消えて行った。

 

おまえのお父さん、かっこいいな。

「そうでもねぇよ。破れたタオル使ってんだぜ?かぁちゃんの言う事は聞かねぇし。」

 

そんな会話を思い出しながら、いろいろとGoogleストリートビューで、お散歩・・

 

もう子供の頃に見たものは、ほとんど。残ってませんでした。

家に井戸があるのを自慢してたヤツの家は、新しくマンションが建ち。

お父さんが船乗りだったヤツの家は、駐車場になり。

なにかと待ち合わせの場所になった交差点は無機質なコンクリートジャングルになり。

私たち、ガキんちょが通っていた小・中学校は廃校になり。

 

一度はインターネット普及初期に「同窓会サイト」が出来て、

卒業した学校名とクラスの担任の先生の名前を検索すれば

みんなに会えた。

 

「いい加減に帰ってこい。祭りだの何だので後継ぎがいねぇんだ。」

そのうち、帰るわ。笑

 

って言ったっきり、20年以上・・・かな。

妻と一緒になる前に帰ったけど

 

おまえら、居なかったじゃねぇか!!!

 

って言いたかったけど。居ねぇんだからさ。苦笑

 

でも、

建材屋の後継ぎ、

したんだな。

 

そっちのことは、よろしく頼む。

 

赤い橋を望む街を。