時のすぎゆくままに

俗称:障がい者夫婦。上手くやれるわけないと否定された世の中を、なんとか、かんとか生きています。

技能実習制度と後継者問題

おはようございます。

骨折した右鎖骨が治り始めたのか、右肩の可動領域が少しずつ広くなってきました。

1日3回の鎮痛剤の服用も飲んだり飲まなかったりで、痛さも和らいできました。

 

そんなところで、本題です。

 

先日、『外国人の技能実習制度を新制度に移行する』と、

政府の有識者会議で発表がありました。

 

この『有識者会議』という謎組織。苦笑

どこまで現実を知ってるんだか・・・

 

はっきりお伝えすると、

技能を学びに来た外国人が実習先の企業から逃げ出す、なんて話し。

30年以上前からありました。

 

技能実習生とは名ばかりで、実際は劣悪な環境下での『労働力』に買い叩かれたわけ。

例えば、日本人に『昼休み』『有休』『残業代』があったとしても

彼ら(外国人の技能実習生)には、そんな好待遇はなかったのです。

 

ことの発端は『ジャパゆきさん』。

日本で働いて母国に送金すれば、家族の生活を支えられる。家が持てる。

そして、『働くに困らないであろう職業に就ける』。

 

しかし現実は違いました。

病気になっても仕事を休めず、低賃金。

ノルマをこなして次の仕事の指示を待っていたら『何サボってるんだ!』の恫喝。

日本で仕事に就くために『途上国』の人々は、ブローカーに借金をして日本に来た。

精神的に追い詰められて行き場を失い、オーバーステイになったことさえ気づかず

善悪の判断もつかぬままに働き続けた外国人多数。

働いて得たお金は、自らの生活に費やすことなく母国への送金に充てた人、多数。

 

日本は今、高齢者人口の増加と少子化で労働力不足。そして円安。

日本人の技術者の後継者育成でさえ、ままならない状況下の元で、

この国は一体何がやりたいのか。

 

コロナ禍の下でコンビニ等の小売業、製造業等を支え続けたのも外国人。

今や介護業界を支えているのも外国人です。

 

そんな彼らの食事は、豆入りのごはん。

それも、1日1食だとか。

 

私の青年期。何度目かの技能実習生を迎えて、日本語を教えていた時のこと。

 

『私のおじいさんは日本人です。

 戦争が始まる前に開拓民として、私の国に来たそうです。

 日本語が通じず仕事がなくて困ってたら、農園の仕事を任されたと聞きました。

 そして、私の両親は日系人

 でも、私の国では日系人は外国人として扱われます。

 日本で働いても外国人。母国で働いても外国人。

 私たちはどこに行けば、認めてもらえるんでしょうか。』