おはようございます。
連日の疲れからなのか、良く寝る日が続いております。
さて、早々に本題に入ろうと思います。
ブログのタイトルからして、『物騒だな。』と思われる方もいると思いますが。
これは昨年の5月。賃貸住居の家賃が払えなくなって夜逃げをした御家族のお話しです。
その御家族が『家賃を滞納している』ことが私の耳に入ったのは、昨年4月。
『知り合い』とまではいかなくても『顔見知り』程度の付き合いでした。
事の発端は『不動産会社の知人を介して、その御家族に賃貸物件を紹介したこと』。
時期的には一昨年の秋。
その時の私は『なんでも相談屋』みたくなっていて神奈川県内を走り回っていました。
そして、私の元に一件の相談が寄せられました。
『子供の通学している学校まで今の住居の場所だと遠いから、近くに移り住みたい』
妻と私はこの神奈川という土地に越してきて、当時で約7年。
それなりの人の繋がりも出来ていて、私はその御家族の相談にのることにしました。
きちんと親御さんも働いていて、お子さんが二人。保証人・緊急連絡先も問題なし。
※私が『予備的な』緊急連絡先になりました。
不動産会社の知人は数ある賃貸物件の中から『その御家族に相応しい物件』を紹介してくれました。
引っ越し・住み始めと、事は穏やかに進んだのですが・・・。
昨年の4月、桜が散り始めたころ。
その御家族について、不動産会社の知人から連絡がありました。
『今年に入ってから、家賃が払えてもらえてない』
『住んでる住居に行っても居留守』
『電話連絡がつかない』
その連絡を受けて私も何度か、その御家族が住む住居を訪ねたのですが、留守でした。
が、玄関先には生活感が漂う『ごみ袋』が無造作に積み上げられていました。
そして、事が急展開しました。
不動産会社の知人から『その御家族の家賃の滞納額が規定額を超えた』との連絡。
『(その御家族に)何度、連絡を取っても電話に出ない』
これが決定打でした。
『もう、しかるべき措置を取るよ。いいよね。
(その御家族の)事情が分かれば、こっちも待つんだけどさ。
(その御家族に)会えない、連絡がつかないじゃ、話にならんよ。』
仕方ないなあ。。と私は返すしかありませんでした。
その御家族に私が連絡を取れたのは、昨年5月。
※その時、私の妻は入院中でしたが。。。
不動産会社の知人は会社名義で督促状を出し、簡易裁判所にも強制退去の申し立てを行ったあとのことでした。
電話では状況が分からないから、と私はその御家族の元へ向かいました。
私は、その御家族の住む部屋を見て、唖然としました。
部屋の中に、テレビも洗濯機も冷蔵庫もなかったのです。
居間に置かれていたのはテーブルひとつ。
あとは、脱ぎ捨てられた衣類の山。弁当の食べかす。通販サイトのロゴ入りの箱・・・
なんでこんな状態になったんですか?
その御家族から返答はありませんでした。
親御さんは、知人の不動産会社名義の封書と簡易裁判所からの『退去命令書』を黙って差し出しました。
退去期日まであと3日。
これでは、どうしようもない。
どうしてこんなになるまで、放っておいたんですか!!!
(不動産会社の知人からの)電話出なかったのは、なぜですか!!!
ようやく親御さんから返事が返ってきました。
仕事が解雇になったこと。職探しで電話に出られなかったこと。
家賃が払えず、家族が食べていくのに精一杯だったこと。
子供が学校をやめてアルバイトで協力してくれたけど、それでも家賃が払えなかったこと。
などなど。。。
さすがに退去期日まで、3日。これでは打つ手がありません。
『どこかで出直したいと思います。』
どこかでって、当てはあるんですか?
『わかりません。』
あのですね。あなた方は『親』なんです。子供は親の背中を見て育つんだ。
その親が、こんな不誠実で、不始末で、どうしますか?
※なぜ、私がこんなことを言ったのか、私も分かりませんが。
親御さんは無言でした。
退去期日当日の朝。その御家族の姿はありませんでした。
代わりにあったのは
その御家族が住んでいた住居から、ごみや衣類を運び出す作業員と2トン車。
その時に、その親御さんに電話で連絡を取ってみましたが、
『お客様の御都合によりお繋ぎできません』
その後も何度か連絡を取ってみましたが、結果は同じでした。
※強制退去命令が裁判所から出てても指定期日までに異議申し立てをすれば、住み続けることが認められる場合があります。
異議申し立てについては、必要書類(解雇通知書・不収入証明、生活状況の説明など)があります。
●この記事は『家賃滞納者』を擁護するものではありませんが、こういうことが『現実にある』ことを知って頂きたく書いたものですので、誤解のないようにお願いします。