2回目の体験泊で、その障がい者施設への入所が決まりました。
病院からの退院と入所。
「無理やり感満載」の日程だったような気がします。
まず、退院の予定日と施設の入所日は勝手に決まっていて、3日ごとぐらいに、スーツを着た男性が病院に面会に来ました。
障がい者施設に入ったら、自立した生活を目指すこと。
東京都が決めた通院先に、1週間に1度、必ず通う事。
ギャンブル・飲酒はしないこと。
トラブルに巻き込まれないようにすること。
などなど。
これ、スーツの男性が面会に来るたびに、訊かれたんです。苦笑
私は「はい。」と返事はしたんですが、どうも腑に落ちなくて。
でも、鉄格子のある病院にいるより、自由はあるのかなあ?と思って見たり。
そんな、ぼんやりとした希望とも何とも言えない心持ちで、退院の日を迎えました。
退院の日は、担当医や看護師さんに見送っていただきました。
「ここに、あなたが帰ってくることは、もう、ないんだよ。」
それが何を意味するのか、当時の私は判ってなかったと思います。
「自立した生活をする」私を想像できなかったので。。
【つづく】