時のすぎゆくままに

俗称:障がい者夫婦。上手くやれるわけないと否定された世の中を、なんとか、かんとか生きています。

地方交通を守りたい

大量輸送しかやらないなら「JRはJ(ジャパン)を使う資格はない」丸山島根知事、赤字ローカル線の存廃議論を危惧

JR西日本赤字ローカル線存続の要件として大量輸送機能を果たせるかどうかが挙がっていることに対し、島根県丸山達也知事が23日、地方を含め日本を鉄路で結ぶことがJRの存在意義だと強調し「大量輸送しかやらないなら、JRはJ(ジャパン)を使う資格はない」と述べた。

丸山知事は、都会地の黒字路線の収益で地方の赤字路線を穴埋めする内部補助を前提にJRが発足した経緯があるとの認識を示し「日本をくまなくネットワークで結ぶのを前提とするから、ジャパン・レイルウェイズ(JR)だ。それをやるつもりがないなら、Jを返してくれ、と言わなきゃいけない」とした。  同日、松江市内であった中四国サミットで、広島県湯崎英彦知事の指摘を受けての発言。湯崎知事は、JR西との協議で存廃議論の論点が大量輸送の機能を果たすかどうかに移っている点を危惧し「全国的なネットワークの在り方、JRの責任をしっかりと確認し、中四国(の県)で要請していく必要がある」と指摘した。

2023/8/24 山陰中央新報より

 

こういう声は、過疎地域・高齢者人口の多い街から次々に挙がっている。

国・JRや交通事業者の「会社としての方針」が問題だと思う。

 

国鉄分割民営化(JR化)が行われる前後、「『JR東海』以外は長い間、赤字経営が続くだろう。」という難題があった。三島会社(JR北海道・四国・九州)は万年赤字予想。

 

今は、滅多にお目にかかることがない言葉。「幹線」地方交通線

この区別は、今も存在する。

 

国鉄分割民営化(JR化)の際、「JR東海だけが黒字」とされたのは「東海道新幹線(東京~新大阪 間(JR東海保有)」が当時の「鉄道事業採算評価」で1位になり、赤字路線の補填をしても、JR東海の黒字が「机上の算論」で可能であると有望視されたから。

JR東海が他のJR各社から「羨みの眼」で見られたのは、言うまでもない。

 

地方交通線の中にも将来的に「地方交通線同士を繋いで、『幹線』とする、または、したい(『未成線』)路線があった」のは事実。旧鉄道建設公団が工事予算や経費の不足、工法の難易度を理由とし、鉄道路線の新設を諦め、再度、計画を見直しても工事の再開はしなかった。

ここで何らかの国策を投じていれば、少しは変わったのかもしれない。

※過去のことだから・・・と言われれば、それまで。

 

JR化後、新幹線が開通した区間は、並行在来線が「3セク化」。※3セク第三セクター

その「3セク化」した区間が、鉄道貨物輸送の大動脈だったりする。

実際、貨物列車の電気機関車の為に架電設備等を残し、旅客列車は電車が走らずに小さなディーゼルカーが1両だったりする。

 

JR北海道は旧国鉄時代と比べて、今は鉄道路線はスッカスカ。

不採算鉄道路線廃止代替バスへと変わり、その廃止代替バスも「存続の危機」。

 

地方や区間を問わず、過去に、旅客輸送だけでなく「林業・農業・漁業・鉱業」等の物資輸送にも使われていた路線が「存続の危機」になっている。

 

JRが不採算路線を維持できないなら、

高齢者に自動車免許の返納を求めるのなら、

国土交通省所管の「省営鉄道事業」にしたら、いいと思うんですがね。

廃止代替バス」の存続さえ危ういのなら、同じく「省営自動車事業」でいいと思う。

 

必要なところに金を投じるのは、国の役目です。いつの時代でも。