こんばんは。少しだけ全身の痛みが和らいだ、ジジィです。苦笑
明日9月20日は「バスの日」です。
1903(明治36)年、蒸気自動車を「乗り合い(または乗合)」にしたものが、京都市内を始めて走ったのが「バス」の発祥とされ、その日を記念日(?)にしたのが「バスの日」です。
話しは変わりますが、1999(平成11)年の石原東京都知事の記者会見での言葉は、ディーゼル車業界を震撼させました。
(画像はLovery+Loveryさんより)
※以下は記者会見時に「排ガス粒子入りのペットボトル」を掲げた石原氏の言葉です
「こんなのが1日12万本出ている。みんなこんなものを吸っているんだよ!」
ディーゼル車業界:「ぇ・・・・・」
一部の人は「ディーゼル車は『悪』」と受け止めたようです。
石原氏が問題視していたのは「排ガス除去性能」と、軽油の精製の「質」。
当時の排ガス除去性能は窒素酸化物に特化(?)していて、「排ガス粒子(PM)」の除去性能は「国の規格を満たしていればいい」という感じ。
そこへ、運輸省大臣でも環境省大臣でもない、「東京都知事」がぶち切れた。苦笑
※石原氏は東京都知事になる前に「環境庁(現:環境省)長官」「運輸省(現:国土交通省)大臣」に就いた経緯があります。
石原都政の元でディーゼル車メーカー・ディーゼル車使用事業者・石油連盟加盟各社が粛々と動き、一番先に対策が決まったのが石油精製メーカーが「軽油の質を上げる」こと。
2003(平成15)年より、首都圏から全国へと「硫黄分含有50ppmの低硫黄軽油」を石油連盟加盟各社が広めていきました。
それから、これ。
石油連盟各社は2003(平成15)年に「硫黄分含有50ppmの低硫黄軽油」の供給を始めましたが、国より東京都が条例を作って施行するのが早かったんです。
少し話しが戻ります。排ガス除去性能、つまり、排気管(マフラー)の話しです。
PM粒子の除去に特化した排ガス除去システムの「世界初」を遂げたのは、日産ディーゼル工業(現:UDトラックス)でした。システムの名前は「FLENDS」。
尿素SCR触媒、高圧燃料噴射システム(ユニットインジェクター式・コモンレール式)、高精度クールドEGRを組み合わせたディーゼルエンジン用排出ガス浄化システムであり、単体の機構ではなく「総合排気除去システム(?)」の名称になります。
その頃に重なるように三菱ふそうの「リコール問題」があり、「FLENDS」は三菱ふそうにも供給。2010年より「Blue Tech」に変更。
日野自動車は「尿素SCR」、のちに「尿素SCRとDPR(微粒子捕集フィルタ)」に変更。
名称は「AIR LOOP」。
いすゞ自動車は「次世代尿素SCR」を開発。しかし時期尚早と判断し、「尿素SCRとDPR(微粒子捕集フィルタ)」に変更。
その他、普通車のディーゼル車は、軒並み「尿素SCR」の採用に至っています。
先ほどのステッカーの文言が「八都県市」から「九都県市」に増えてます。
答えは「神奈川県相模原市」が「排ガス規制ネットワーク」に加わったためです。苦笑
【個人の所見として】
先日、関西の「金剛自動車」さんからバス事業の廃止が発表されました。
神奈川県も例外ではなく、バス・タクシー・トラックの運転士(または運転手)の不足は深刻です。
少なくとも物流事業者や交通事業者から、様々な声は挙がっているはず。
官公庁や自治体職員のみなさんは、どこを見ているんでしょうね。苦笑
時折、バス事業者の「訓練車」を見掛けることもありますが、慢性的な働き手不足ということもあり、企業従業員送迎等の「特定輸送」「貸切」のバスも減便または廃止の動きがあります。
「輸送事業」のなり手問題。。
一般の人に「ライドシェア」を許可したら、「白タク」を認めたことと・・同じだよ。