時のすぎゆくままに

俗称:障がい者夫婦。上手くやれるわけないと否定された世の中を、なんとか、かんとか生きています。

スケルトン車体とデザインの話し

今日も暑そうです。予想最高気温からみて、「熱い」なのか。。苦笑

写真は昨日ご紹介した、日野自動車+日野車体のP-RU638AAです。

この車種の前に日野自動車製のバスにはRS120Pがありました。

これがRS120P。    ※画像は「Webモーターマガジン」様よりお借りしました。

それまでの大型バス車体は「モノコック架装」が主流で、シャーシフレームの上に車体骨格を形成し、それに鉄板を多数の圧着リベットで留める「ハリボテ方式」。

この「モノコック架装」、一部では「第2次世界大戦の置き土産」と揶揄されました。

戦闘機「零戦」を見たことがある方はお分かりになるかと・・・。

どんなにエンジンが高性能でも、車体の「見た目」が悪い。圧着リベットは「ねじ」の仲間でもあるため、その圧着リベットの接合部(穴など)から錆びなどの腐食が始まりやすく耐候性にも弱かったんです。

 

溶接技術の登場と進化により、「スケルトン車体」が登場しました。※私見ですが。

金属や樹脂の折り曲げ技術、成型技術の進化も「スケルトン車体」の特徴かと思います。

骨材の代わりにプレス機や金型を使って成型した「ダクト状」の金属・樹脂板を多用し軽量化、また継ぎ目になる部分で見えてしまう場所を化粧板等で隠すなどして、見た目をシンプル化したのも「スケルトン車体」の特徴と言えそうです。

この時期から「バンパー」や「フロントグリル」「乗降口ドア」もデザインの一部にしています。

※できるだけシンブルかつ凹凸を少なく、が基本です。

※乗降口ドアは「2枚式中折り戸」から「スウィングアウト式両開き戸」になっています。(下図参照)

 

ざっと、ご紹介させていただきました。

この「スケルトン車体技術」は「産業技術史資料データベース」に保存されています。

sts.kahaku.go.jp