なぜ、このような仕事に就いたのか未だ分からぬままなのだが。
これも書き留めておこうと思う。
リーマンショックの始まりであり、ダウは暴落。
日経平均株価は底を這うようにし、ニュースには破綻の文字が踊り続けた。
経済紙の販売店には購読を誘い文句にした葉書が山積み。
その葉書を10束ほど手に取り、私の名刺を挟み込みながら配り歩いた日もあった。
購読の申し込みがあれば、購読希望のお宅を訪ね、これが見本紙ですと訪ね歩いた。
夜は経済ニュースを再生し最後まで見続けた。
キャスターはフリップを立て、経済評論家と話しを続けていた。
それを参考にし、見本紙を抱えて訪ね歩いた。
その時には〇〇人語なるものは入社試験から外されるようになり、経済紙が主催する試験を受け、結果を待たずして見本紙を抱え訪ね歩いた。
そして、購読希望者からの質問攻めにあう。
『どの株を買えばいいのか』
『入社試験にはどのような問題が出るのか』
『生活不安はどこまで続くのか』
ここで沈黙してしまえば、購読は見込めない。
手早く『半導体とワードが出れば、買いはこれ、寝かせはこれ、』
『入社試験は経済に時事問題を絡めて、自分で答えればよい。』
『米国に動きがあれば日本はそれに沿う形となる。』
先日、紙媒体は200万部の減と報道が訴えた。
どこでも情報がつかめる時代に、紙媒体は屑となる。
明日は『大発会』。
昨年のダウ暴落がどのように響くのかは、私にとって見ものである。