時の満ち引くままに

俗称:障がい者夫婦。上手くやれるわけないと否定された世の中を、なんとか、かんとか生きています。

「手配師たち」もやってくれ。苦笑

寝れません。

Netflixで「地面師たち」が流行ってるそうで。

2017年の不動産巨額詐欺事件がモデルだそうで。

今はダメですけどね。

昔、新幹線の駅や都市部のターミナル駅に「手配師」って、いましたやん?

それも、ドラマ化希望。笑

 

ちょうどリーマンショック直後くらいですか。

出張行ったら、名古屋駅とか新大阪駅とかで、よく声かけられましたわ。

 

「兄ちゃん、仕事してるか?」

出張でこっちに来てるんですけど。

「そのカバン、何入ってんの?」

着替えと会社の書類ですが。

「どこの会社?」

雑誌広告とか出してますから、ご存知かと。。

「なあ、どこの会社?」

〇〇株式会社です。

「今、給料なんぼ、もろてん?(もらってますか?)」

手取りで25~30・・・って、しつこいな、あんた!。

「もう少し、給料欲しくない?」

間に合ってます。

「いい仕事あんねん(あるんです)。山奥やけどな。半年だけ。半年間、毎月45万の仕事あんねん。興味ない?」

ないです。

「家あるし、山奥やから金も使わん。メシ付き、部屋付き。金、貯まるで?」

興味ないんで結構です。

「名刺渡しとくで、その気になったら電話ちょうだいよ。」

 

で、出張先でこのことを話したら

「それ、手配師や。ホームレスで若くて健康そうなのとか集めて、

 山奥のトンネルとかダムの建設現場に連れて行きよって、

 逃げ出すやつを見張るために監視付きだと。」

 

それから数年経つか、経たないか。

 

ウソかホントかは確認しませんでしたけど

ある技能系派遣会社のやつと顔見知りになりまして。

それが、その「手配師に騙されて、山奥に連れて行かれた」やつだったんです。

出張先で聞いた通り、彼は逃げ出してきたのでした。

彼曰く、

朝食は菓子パンと缶コーヒー、

昼食は粗末な仕出し弁当、

夕食も粗末な仕出し弁当だったそうで。

 

彼曰く、本当に山奥のトンネル工事だったらしく、たばこや飲み物は、アパートの一室の事務所でしか買えなかった、と。たばこが1箱¥1,000、缶ジュースが¥300って言ってたかな。

入浴設備はシャワーのみ、洗濯機は2部屋で共同。

1部屋6畳で、そこに2段ベッドが2つ。だから、8人で洗濯機1台。

仕事を早退・欠勤すると1回あたり罰金¥5,000が引かれたとか。

毎月の給料は手渡しで¥60,000くらいだったとか。

 

その彼は現場からアパートに帰るマイクロバスに乗るふりをして、物陰に隠れて

マイクロバスが出たあとに、夜通し、山道を歩いて町まで出たそうです。

 

その彼と話すようになったきっかけは、

「あの、たばこ1本もらえませんか?」

でした。

彼の名札を見て名前は判りましたが

技能系派遣は名札の枠が黄色と決まっていたので

派遣会社どこ?

って訊いたら、私の知ってる派遣会社でした。

 

ただ、彼の

「たばこ1本もらえませんか?」

が続いてたので

私的には、

「お酒か、ギャンブル好きだろうな。」

としか、思ってなくて。

 

結局、その彼の勤務は3か月くらいしか続きませんでした。

彼の派遣会社の営業さんが来て、平謝りだったので恐らくトンズラかな・・・苦笑

 

まあ、そんな手配師の一部がさ。

人材派遣会社の看板挙げてんだわ。

特に中京圏な。指が無い従業員送迎車の運転手とか、いっぱいいるぜ。苦笑