時のすぎゆくままに

俗称:障がい者夫婦。上手くやれるわけないと否定された世の中を、なんとか、かんとか生きています。

懐かしい声が聞こえた夜

昼間で疲れてしまったのか、夕刻(?)まで寝逃げ

「ご飯にする?」と妻。

 

あ、今日は握り寿司買って帰って来たんだ・・

 

妻がケトルで湯を沸かして、カップみそ汁の用意をしてくれた。

 

きっと自動寿司握り機がつくったであろう握り寿司を食べながら

懐かしい声を聞いた。

 

私が青年期のころ、だと思う。

たぶん何かの新製品の発表会のあとだったと思う。

 

「遠慮せずに食えよー。笑」

は、はい・・・

「なんだよ。こういう店は初めてか?」

は、は、はい・・・

「大将、いつもの!笑」

 

下駄をでかくしたような板に、全部マグロの寿司。

「背中丸めて食ってんじゃねぇよ!笑」

と、懐かしい高笑いの数々。

 

たしか、稲荷(いなり)寿司とかっぱ巻きは頼んじゃいけなかったはず。

 

でも、最後に稲荷(いなり)寿司がどうしても食べたくて

大将に頼んだら、みんなに笑われた。

 

「いいかげんに、ガキは卒業しろよなあ・・笑」

と肩を叩かれ、みじめだったけど嬉しかった。

 

「大将、お愛想!笑。おまえらぁ!次の店は上司命令だ。付き合え!笑。」

断る人は誰もいなかった。

上機嫌でカラオケを歌う上司を放って、水割りを飲みながら綺麗なお姉さんとお喋り。

 

どうやって帰ったのか、覚えてなかった日もあったっけ。。苦笑

 

何度目かの飲み会で、上司が

「俺と同じ釜のメシを食ってくれるよなァ?笑」

と肩にもたれかかってきて

「俺が定年になるまで、頼むぞォ~!笑」

なんて日もあった。

 

ハッとして周りを見たら、我が家だった。

 

今の人は飲み会とか上司の誘いを断る人が多いと聞いた。

 

この人なら信用できる!と思える上司なら

同じ釜のメシを食うのも悪くないですよ。笑