先週あたりから日経平均株価は続伸。
とうとう3万円台に乗った。
しかし。
街中を見ても好景気の気配はない。
廃墟になりかけたデパートの建物には家電量販店や総合ホームセンターが間借り。
オープン当初にお祭り状態だったショッピングモールでさえ、
未だ「貸店舗」のPOPや無地の白柵で閉鎖された空き店舗が目立つ。
いつだったか、こんな話題がニュースに上がらなかっただろうか。
「百貨店、貸しビル業に転じるか」
リーマンショック直後の話題だったように思う。
百貨店が自ら設けた売り場の商品が売れず、
売り場を撤去・廃止して、そのスペースにテナント募集をかけた話し。
それを見かねた経済評論家が
「このままだと、百貨店が貸しビル業になるのでは?」と。
コロナ禍前には、こんな噂が流れたのを忘れてないだろうか?
「リゾート別荘地、外資勢が買い漁る」
景気の判断材料となる日経平均株価。
しかしながら、株の買い手の多くは日本人ではない。
株取引の主人公は「海外の投資家」だ。
円安が続く今、ドル建て決済やユーロ建て決済で日本の株を買えば
安く多くの株を手にできる。
不動産も同じ。
好景気で利益をむさぼるのは、海外の投資家だけさ。
日本の投資家勢が利益にありつけるのは、そのあと。
踏み荒らされた相場の屑を日本の投資家が買い集める。
それも、ほんの一握りの投資家だけ。
さあ、これが続けば地上げ屋大活躍の都市計画が始まるぞ。