時のすぎゆくままに

俗称:障がい者夫婦。上手くやれるわけないと否定された世の中を、なんとか、かんとか生きています。

『げんこつ』の痛み

しつけには多少きびしかった祖母。

時々、げんこつをゴツン!と頂くこともありました。

 

でも『げんこつ』に言葉の続きがありました。

 

『いい?痛いでしょ?痛いでしょ?その痛みを覚えておくんだよ。』と。

こういう事が何回かあったのですが、祖母は必ず私の目線まで。

腰をかがめていました。

 

上から目線で絶対に怒らなかった祖母。

 

私がアルバイトをするようになってから。

アルバイト代で、必ずポテトチップとチョコレートを毎回買ってましたね。

祖母の好物でしたから。

 

親にお金を『貸す』ことはあっても、返ってきませんでした。

 

でも、祖母は。

私が社会人デビューする際に、西陣織のネクタイとスーツ仕立ててくれて。

でも両親みたく『あの時はあーした』だの『こーした』だの言わない人で。

黙って手を振って見送ってくれた。

 

あ、涙が(苦笑)